栽培の難しさからかつては幻の酒米と呼ばれ、日本酒好きの間で高い人気を誇る「雄町」を苺の花酵母で醸した酒が「天吹 雄町 純米吟醸 いちご酵母」です。アルコールの発酵を促す酵母は、通常は清酒もろみから分離された菌株から培養した清酒酵母を利用しますが、当蔵では花の中から分離された花酵母を使います。苺の持つ甘さと酸味を表現した、軽やかな飲み口、旨みのあるふくらみ、きれいな酸味とみずみずしい甘みが口中に広がり、爽やかに軽快に飲める純米吟醸です。香りには苺の風味がどことなく感じられます。酸の切れがよく、オイリーな料理や辛い料理との相性も抜群。苺のスライスとのマリアージュも楽しめます。生酒ですが、冷蔵すれば比較的長い期間おいしく飲むことができます。

蔵元が提案するペアリング
ペパーミントとラズベリーシャーベットを添えた赤いフルーツのサラダ、ピエール・エルメのイスパハン（ラズベリー、ローズとライチ）、トムヤムクン（海老とレモングラスのスープ）

天吹ブランドとは
花から分離した天然の清酒酵母「花酵母」で醸した新しい切り口の日本酒。約14種類の花酵母は、それぞれ味わいや香りにはっきりとした違いがあり、日本酒の既成概念を覆す斬新で個性的な味わいの酒を生みます。